1990-03-06 第118回国会 衆議院 本会議 第5号
貿易摩擦を引き起こしている大企業の異常な輸出競争力の根底に、労働者の長時間過密労働や下請締めつけの体制があることは、隠れもない事実であります。日本の労働者の実質労働時間は年間二千百六十八時間で、西ドイツより四カ月分も長い。しかも、大企業では、職場に憲法なしが常識となるほど、人権をも抑圧した超過密労働の押しつけや家庭崩壊の危険をはらむ単身赴任の強要が天下御免で横行しています。
貿易摩擦を引き起こしている大企業の異常な輸出競争力の根底に、労働者の長時間過密労働や下請締めつけの体制があることは、隠れもない事実であります。日本の労働者の実質労働時間は年間二千百六十八時間で、西ドイツより四カ月分も長い。しかも、大企業では、職場に憲法なしが常識となるほど、人権をも抑圧した超過密労働の押しつけや家庭崩壊の危険をはらむ単身赴任の強要が天下御免で横行しています。
それから、大幅黒字の原因となっている社外工制度や下請締めつけにメスを入れ、下請代金支払遅延等防止法を改正せよという御所見でございまするけれども、これは、下請代金支払遅延等防止法、下請中小企業振興法、そういう法制を推進してまいりますれば事足りる、こういうふうに考えておりますので、新法といいますか、法改正は考えておりません。